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法律相談フォームに沿って電子メールやFAXで寄せられた相談とその回答をまとめてここに掲載します。
Q1格落ち損害その1
今回の騒動で下取り価格が激減しています。何もなければ下取り価格は約100万円位ですが、現在50万円程度です。今後、下取価格はさらに下がりそうな勢いです。車の下取り価格の値下がり分(格落ち分)の損害賠償を三菱に請求することはできますか。
Q2 格落ち損害その2
私の三菱車は現在リコール対象とはなっていないのですが、今回のリコール隠し問題で嫌になり、他社の車に乗り換えようとして下取り価格を査定してもらったところ、査定額はゼロだと言われてしまいました。年式がそれほど古い車ではないのに納得できません。やむなく廃車処分にした場合に三菱に対して損害賠償ができるのでしょうか。
Q3 格落ち損害その3
格落ち損害の主張をする場合、損害額の認定について必要な証拠はどんなものがありますか。また、そのような証拠はどのようにしてそろえたらよいのですか。
Q4 (ISO 9001の認証取り消)
三菱ふそうバス・トラック株式会社についてはリコール隠し等の事実を理由として国際品質規格であるISO9001の認証が取り消されました。これにより、バスやトラックの査定価格がさらに下落したと思いますが、この格落ち分についての損害賠償はできるのでしょうか。
Q5 慰謝料請求
三菱自動車販売の支店で車を買いました。リコール対象車だったので車を持ち込んで無料点検してもらったのですが、販売店の社員が不誠実であり、お客である私をバカにしたような態度でした。このようなことを理由に慰謝料請求できるのでしょうか。
Q6 車の欠陥が疑われる事故の対処法
昨年6月、三菱車で山道を走っていて突然ハンドルが効かなくなり、事故を起こしました。警察の事故処理の後に、車を三菱のディーラーに車を持ち込み、車の欠陥があったかどうか調べて欲しいと依頼しました。その後、三菱のテクニカルセンターに車が移され、一週間程でディーラーに車は戻されました。ディーラーからは、早く車を引き取って欲しいと言うだけで、車の調査報告はありませんでした。事故から4ヶ月たった10月に三菱から、何の異常も無かったと連絡がありました。いくらクレームを言っても、お客様の作り話でしょうと言われ、とりあってくれません。ちなみに、私の車は昨年リコールされています。どうしても三菱の対応に納得できないのですが、どうしたらよいのでしょうか。
Q7 集団訴訟の可能性
リコール対象となった三菱車に乗っています。格落ち等の損害賠償請求したいのですが、ひとりでは不安ですし、費用的にも訴訟費用及び弁護士費用を負担するには限界があります。どうしたらよいのでしょうか。
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リコール対象となっている車であれば、交通事故における修理後の格落ち損害賠償と類似の理由により、可能と考えます。ここで、格落ち(評価損)とは、「損傷車輌に十分な修理がなされた場合であっても、修理後の車両価格は、事故前の価格を下回る」損害(東京地裁昭和61年4月25日判決)などと呼ばれているものです。この定義の「事故」の部分を「リコール」と置きかえて読めば、本件にあてはまるものとなります。格落ち損害賠償の金額としては、三菱のリコール前の査定価格とリコール後の査定価格の差額になると考えます。一方、リコール対象となっていない車については、事故またはリコールによる損害とは性質が違います。(これについてはQ2で) |
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この場合の格落ち損害は、事故やリコールを原因とするものではなく、三菱によるリコール隠しや次々と明るみに出る事故などを契機として、「三菱車」という「ブランドに対する信用の低下」によって評価が落ちたということになります。このようなブランド評価が下がったことによりユーザーが持っている個々の車の評価が下がった、すなわち原因と結果とのつながりに条件関係(因果関係)があり、その評価損を三菱が責任を負担することが相当かどうか(相当因果関係があるかどうか)が問題となります。これについてはQ1の格落ち損害以上に争いが予定されます。ユーザーとしては、まず今回の不祥事「前」と「後」でどのように評価が違うのか(口頭の証言ではなく、文書で評価の違いを書いてもらわなければなりません)。及び、その評価減については三菱による「リコール隠し」等の不祥事を理由とすること(これも文書で必要)を事実として積み上げて行くしかないと思います(評価減がリコール対象でない三菱車にも及んでいることを数によって立証することが必要です)。
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まず、リコール対象の車かどうかを調べてみて下さい。
リコール対象の車であれば、リコールの時期、内容について調べて下
さい。
リコールの前と後とで、車の評価がどう変化したのかの査定書(中古車の販売店、買取店、財団法人日本自動車査定協会などが発行するもの)を入手して下さい。
この場合の査定書のポイントは、リコール隠し報道の前と後でどの程度査定額が違うか具体的に数値で示してもらうこと、及び査定額の減少が三菱によるリコール隠しなどの不祥事を原因とするものである旨明記してもらうことです。 |
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ISO9001は、当該会社が製造する物について一定の品質について信頼を与える一つの基準ともいえます。この認証が取り消されたことは、リコール隠し等の三菱ふそうに責任原因のある事実に基づく措置であり、ユーザーに対する背信行為の結果です。したがって、反則的にはISO9001による車の格落ち分も損害賠償の対象となりえます。但し、この格落ち分の具体的な損害額はQ1やQ2でふれた格落ちの一つの事情としてISO9001の取消を主張することになるでしょう。 |
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今回のリコール隠しや車の欠陥については、第一次的には車を製造した三菱自動車や三菱ふそうに対する損害賠償請求をすることになります。上記の問いでは、製造者ではなく別会社の販売会社の社員の行為を問題にしていますので、製造者である三菱自動車、三菱ふそうに対する慰謝料請求はできません。三菱自動車販売等の販売会社に慰謝料請求できるかについては、販売店の社員の言動がどの程度の違法性を持つのか、個々の事情によります。しかし、社員が顧客を明らかに欺したり、脅迫したり、と誰が聞いてもかなりひどいと感じられるものでなければ、慰謝料請求は難しいでしょう。 |
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リコール隠しや赤チン事故として欠陥を隠ぺいする企業のことですから、仮に上記のような事故があり、車の欠陥があったとしても三菱はそれを徹底して隠すものと思われます。車の欠陥が疑われるような場合、三菱には車を預けず、第三者に車を点検してもらい、欠陥をつきとめて証拠を固めておく、というのが理想です。しかし、これは費用負担が伴うことを覚悟しなければなりません。少なくとも三菱がユーザーの知らないうちに欠陥をヤミ修正することを防ぐには車を三菱には預けないことが大事です。リコールと事故との間で何らかの関連性があると思われるのなら、車を保全したまま訴訟を提起して鑑定の申立をする、ということも考えられます。上記の問いでは、既にヤミ修正が行われている可能性を否定できません。また、当該事故車も既に売却・あるいは廃車済かもしれません。そうすると当該車は証拠となりえません。。この場合、裁判所に証拠保全申立をすることが考えられます。テクニカルセンターで車を調査したときの書類を証拠として保全するための法的手段です。そして得られた調査書類に欠陥を示唆する書類があれば、それを証拠として損害賠償請求することができます。 |
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三菱車のリコール隠しや欠陥問題で被害を被っている人や会社等は数多くいます。それらの方々がまずそれぞれ声を上げ、被害者の会などを作って仲間を大勢集め、情報交換し、励ましあうことが必要です。その上で集団訴訟を起こすことにより、訴訟費用及び弁護士費用を分担すれば、1人あたりの負担額は少なくて済みます。数の力は意外と大きいものです。 |
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